現在、月心寺といえば日本画家である橋本関雪の所有した寺院、庭園および併設の別邸等の一帯をさす。
滋賀大津の音羽山に沿うこの空間には、日本の花鳥風月そのものとも言うべき精髄が集約されている。
関雪が走井庭園であった場所につけた名称。関雪の別邸にあたる。
精進料理の提供などは、すべてこの走井居にて行われているものである。
走井の井筒もここにあり、現在の井筒は三代目にあたる。
走井居と塀を隔てた西側にある。
本堂と関雪夫妻の墓所があり、登り口の石垣は膳所城の石組みを一部移築したものであると伝えられている。
通常は開けていないので、ここをよく知る人は少ない。